フレーム交換の難しさ

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【(1) 眼鏡一式 (2) レンズのみ交換 (3) フレームのみ交換 】

この中でいちばん難しい作業が、(3)フレームのみ交換です。

カットする前のレンズというのは凸レンズで直径65mmや70mm、凹レンズでは75mmや80mmの丸生地で、このレンズを御客様が選んだフレームの形にカットされて眼鏡は出来ています。

このようにフレームの形に合わせて既にカットされているレンズを違うフレームに移し変える作業が「フレーム交換」。
今までと全く同じフレームに移し変えるのであれば問題ないのですが、今までと形が違うフレームに移し変える場合は注意が必要です。レンズは形だけでなく、1人1人の瞳孔間距離、乱視軸度に合わせて削られているので、フレームが変わったために瞳孔間距離、乱視軸度が狂う事があるのです。

 
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【レンズの中心と瞳の位置を合わせている。】
眼鏡処方せんには、矯正度数の他に「PD」という表記があります。これは瞳から瞳までの距離「瞳孔間距離」を示すもので、レンズの光学中心を指示された距離で合わせ、指示された度数で作製するというものが「眼鏡処方せん」です。処方せんでなくても、既製品以外の眼鏡は全て御自身の瞳孔間距離に合わせて作られています。瞳孔間距離が60mmの人なら、フレームの真ん中から片眼30mmのところにレンズの中心がくるように加工されます。
 
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【フレームの形以外に、鼻幅寸法にも注意!】
今までご使用の眼鏡が鼻幅が16mmだったとして、瞳孔間距離(PD)が59mmで作製されているとして、フレームのみを交換を希望され、「このフレームにしたい・・」と決めたフレームの鼻幅が18mmだった場合、PDは61mmになってしまいます。使用していたフレームより鼻幅が2mm広いフレームなので、光学中心から光学中心までの間隔も広くなるからです。
 
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【乱視がある人は、乱視がない人よりも難しい。】
近視・遠視・老眼以外に、角膜の縦カーブと横カーブが均一ではない眼の人は乱視の眼なので、眼の中で2つの焦点が出来るために物が二重に見えます。その場合は、光がレンズを通過する過程で焦点が1つになるよう、画像のようにレンズの縦カーブと横カーブを変えて乱視矯正がされていますので、フレームを交換する際に乱視矯正方向が狂わないようにしなければなりません。フレーム交換というのは、丸生地レンズから作る眼鏡一式と違って、今使っている眼鏡の玉型にレンズがカットされている分、眼鏡一式作るよりも難しく、技術を必要とします。