緑内障

緑内障とは、網膜視神経細胞が死滅する進行性の病気です。日本の視覚障害の原因の第1位で、眼圧の上昇によって視神経が傷つき、視野欠損・視野狭窄(きょうさく)を起こします。自覚症状がないまま進行し、一度喪失した視野を回復させることは困難な為、早期発見と治療には定期的な検査が必須です。


房水と眼圧

DSC_0040
 
DSC_0040
 
DSC_0040
眼の中には血液の代わりとなって栄養などを運ぶ、房水(ぼうすい)と呼ばれる液体が流れています。房水は毛様体で作られシュレム管から排出されます。眼圧は房水によって一定に調整されていて、作られる房水の量と排出される房水の量のバランスで決まります。排出される房水の量が少ないと、眼球内に房水が徐々に増えて内圧(眼圧)が高くなります。眼圧が高くなると視神経が圧迫され、視野狭窄などの症状が現れます。
 
DSC_0040
眼圧が上がる事で視神経が障害を受けると、見える範囲が欠けてしまいます。日常的に両眼で見て過ごしており、眼を動かしているので気が付かない事も多いのです。
 
DSC_0040
1.片方の眼を閉じ、開いている方の眼の前に50cm位離して指を立てます。
2.眼の前の指を固視したまま、もう片方の手の指を動かし、指がどの位置まで見えるかをチェックします。

正常なら鼻側(内側)60度、耳側(外側)が90度あたりの位置まで見えます。視野に欠損が生じると見える角度が狭くなります。不安な点がありましたら眼科で緑内障の検査を受けて下さい。