雲霧(うんむ)検眼法

遠視は、雲霧(うんむ)検眼法を行う

調節力というのは、本来は網膜よりも後ろにピントがあるのに、水晶体を厚く調節して網膜上にピントを合わせてしまう力です。若い年齢では調節力が強くて本来の遠視が分かりにくいので、視力を出す為の検眼ではなく、調節力を使わせないで本来の屈折度数を検出する為の検眼が必要なのです。これを雲霧検眼法と言い、調節力が強い年齢(子供 / 若年層)の眼に有効な検査方法なのです。

常に強い調節力を使っている事が原因で眼が疲労している状態では、いつもよりも視力が悪くなっており、屈折検査機器が「近視」というデータ結果を示す事が多々あります。調節緊張症と言い、水晶体を厚くする調節作用に携わる毛様体筋が疲労していて、遠くを見ても水晶体が厚くなったままで、元の薄い姿に戻りにくくなっている状態です。このような時に眼鏡を作ろうとすると度数を誤ってしまいます。

 
【雲霧(うんむ)検眼法】
 
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(Ⅰ)視力検査表の一番上の0.1がやっと見える程度になるよう、視力の良い眼に+3.00Dや+3.50Dの強い凸レンズを装用します。
 
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(Ⅱ)そうすると眼の中の焦点は、-3.00Dや-3.50Dの近視の人の裸眼と同じ焦点になります。凸レンズによって光が強く屈折され、網膜よりも手前に焦点が結ばれるからです。近視は外界から入る光が網膜よりも前でピントが合いますから、網膜よりも後ろでピントが合っている眼に対して発動する「調節」とは無縁です。調節が起こらないという事は眼が休まっている事を示します。眼の中で調節が起こらない状態、すなわち近視の眼と同じ状態を作り出し、徐々にピントを網膜に近づけて行くという検眼方法を行い、網膜に焦点が到達した時の度数がその人の矯正度数です。
 
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(Ⅲ)裸眼視力1.2の人が、【+2.50D装用で0.5】⇒【+1.50D装用で0.8】⇒【+1.00D装用で1.2】となった場合は、矯正度数+1.00D装用状態で裸眼視力と同じ1.2の視力が得られているので、この+1.00Dの眼鏡を常時かけると遠くも近くも見えて、近くを見た時に起こる強い調節も抑えられますので眼の疲労の抑制に有効です。手元の小さな文字も長時間に渡って楽に見る事が出来ます。これが雲霧(うんむ)検眼法による眼鏡処方です。