【1.眼内レンズ挿入眼】
現代の一般的な白内障の手術方法で、人工水晶体(眼内レンズ)を挿入した状態です。眼内レンズは水晶体同様、強度の凸度数です。眼の中に納まるので小さいです。
【2.無水晶体眼】
昔の術式や、何らかの理由により人工水晶体を入れていない眼は、眼鏡レンズまたは、コンタクトレンズが水晶体の役目を果たさなくてはなりません。眼球の屈折系をなすものは角膜と水晶体であり、眼球全体で約60Dの屈折力がありますが、そのうち最も屈折力のある組織は角膜の40D(全体の2/3)で、水晶体の屈折力は20Dです。無水晶体眼であるということは、本来水晶体がもっている20Dに相当する眼鏡レンズ、またはコンタクトレンズで矯正する必要があります。
30年以上前は、今のような人工水晶体(眼内レンズ)は普及しておらず、白内障の手術と言えば水晶体の全摘出で、その後の眼鏡矯正は強い凸レンズの眼鏡でした。無水晶体眼用のレンズを使っている人の特徴として、度数の変化が極めて少なく安定し、多年数を同じ度数で過ごしている人が多い事。度数の変化よりもレンズ自体の寿命が先に来る事が一般的で、同じ度数で交換しています。
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