上/下斜視を矯正【上下プリズム加工】をした眼鏡

■プリズム加工をした眼鏡にリンク


70代女性 「上下プリズム加工の遠近両用眼鏡」

 
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上下斜視とは、片眼の視線だけが上方または下方へずれている状態を言います。眼球を動かしている上直筋・下直筋、上斜筋・下斜筋の過動や不全等の原因で起こります。

視力表のランドルト環(輪の切れ目)を見ると、右眼では右斜め下にもう一つ見え、左眼では左斜め上にもう一つ見えてしまいます。斜視を矯正する為のプリズム加工は、同じ物が右側や左側にもう1つ見えてしまう時の「プリズム内方・プリズム外方」の加工以外に、同じ物が上や下にもう1つ見えてしまう時には「プリズム上方・プリズム下方」の加工をおこないます。

 
 
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360度の、どの位置にもう1つ見えるのか
プリズム加工をしていないレンズでは、レンズの中央に光学中心があります。このままだと右眼では実際のランドルト環の斜め下方向(315°方向)にもう1つ見えて、左眼では斜め上方向(135°方向)にもう1つ見えてしまいます。
 
 
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プリズム加工をする
物が2つに見える事を複視と言いますが、複視を矯正するにはレンズの光学中心(光が通過するところ)を移動させる加工をして、2つに見えている物を1つに見えるようにします。

右眼ではランドルト環の斜め下方向(315°方向)に、1プリズム分ずれてもう1つ見えていたので、レンズの中心は逆方向である斜め上の135°方向へ1プリズム分ずらして作ります。

左眼ではランドルト環の斜め上方向(135°方向)に、1プリズム分ずれてもう1つ見えていたので、レンズの中心は逆方向である斜め下の315°方向へ1プリズム分ずらして作ります。これで2つに見えていた物が消えます。(※目盛り1つのずれを、1プリズム、2プリズム・・と数えます。)

 
 
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【作成眼鏡】

【右眼】sph+4.25D cyl-1.25D Ax90°
1.0プリズム135°
ADD+3.25D

【左眼】sph+4.00D cyl-0.75D Ax110°
1.0プリズム315°
ADD+3.25D