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白内障手術後の乱視 一般的な人工水晶体は、単焦点眼内レンズと呼ばれるもので、「遠方」「中間」「近方」のいずれかに焦点が合います。 ■「乱視」は角膜と水晶体、双方の歪みで成り立っています。 白内障の手術で白濁した水晶体を取り除いた眼には新たな人工水晶体(眼内レンズ)が入れられます。手術前の眼に「乱視」があった場合、水晶体の乱視は消滅しますが角膜の乱視はそのまま残ります。人工水晶体には乱視がなく、角膜には乱視が残ったままになるからです。 |
【左眼の白内障手術の残存乱視は「斜め乱視」】 斜め45°前後、または135°前後方向の屈折が強い角膜を「斜乱視(しゃらんし)」と言います。 斜乱視の眼は、乱視表を見ると斜め方向が濃く目立ち、それと90°反対側がぼやけてはっきりしませんので、乱視の度数はぼやけてはっきりしない方向に入れます。通常の眼鏡処方では、足元が斜めに見える等の違和感が出ますが、人工水晶体の眼になると斜乱視で処方した眼鏡でも、問題なくかけこなす事が可能な場合が多いです。屈折度数検査機器で測定される片眼の微量な乱視でも、矯正した方が左右のバランスがとれます。 |
眼底にあるルテイン色素を保護するレンズを使用!