【70代女性】白内障手術後の眼鏡「乱視を矯正した遠近両用」

■白内障の手術前と手術後の眼鏡作成にリンク


【70代女性】今まで遠近両用を使用 白内障手術後は「乱視を矯正した遠近両用眼鏡」

 
DSC_0040
 
DSC_0040
白内障手術後の乱視
一般的な人工水晶体は、単焦点眼内レンズと呼ばれるもので、「遠方」「中間」「近方」のいずれかに焦点が合います。

■「乱視」は角膜と水晶体、双方の歪みで成り立っています。 白内障の手術で白濁した水晶体を取り除いた眼には新たな人工水晶体(眼内レンズ)が入れられます。手術前の眼に「乱視」があった場合、水晶体の乱視は消滅しますが角膜の乱視はそのまま残ります。人工水晶体には乱視がなく、角膜には乱視が残ったままになるからです。 

 
 
 
DSC_0040
 
DSC_0040
【左眼の白内障手術の残存乱視は「斜め乱視」】
斜め45°前後、または135°前後方向の屈折が強い角膜を「斜乱視(しゃらんし)」と言います。

斜乱視の眼は、乱視表を見ると斜め方向が濃く目立ち、それと90°反対側がぼやけてはっきりしませんので、乱視の度数はぼやけてはっきりしない方向に入れます。通常の眼鏡処方では、足元が斜めに見える等の違和感が出ますが、人工水晶体の眼になると斜乱視で処方した眼鏡でも、問題なくかけこなす事が可能な場合が多いです。屈折度数検査機器で測定される片眼の微量な乱視でも、矯正した方が左右のバランスがとれます。


眼底にあるルテイン色素を保護するレンズを使用!

 

DSC_0040
 
DSC_0040
網膜の黄斑(おうはん)部にある「ルテイン」という色素は、活性酸素を抑えたり有害な光を吸収するフィルターとなって私達の眼を守っています。ルティーナと言うレンズは、ルテインの劣化に影響を与える高エネルギー可視光線を大幅にカットするコーティングを施してあります。
 
DSC_0040
 
DSC_0040
 
ルテイン保護レンズ ”ルティーナ”
通常のUVカットレンズでは紫外線は100%カット出来て、ブルーライトは通過してしまいますが、このレンズは紫外線100%カット、ブルーライト(青色光)を94%カット出来るレンズです。
 
DSC_0040
作成眼鏡

【右眼】sph+0.25D
ADD+2.50D

【左眼】sph+0.25D cyl-0.50D Ax35°
ADD+2.50D

※術後は、遠方は裸眼で見えるので老眼鏡だけ使うという人が多いのですが、白内障の手術をする前からずっと遠近両用を使っている人は眼鏡を外す事に抵抗がある人も多いのです。手術後に残った乱視を合わせて今までと同じ遠近両用眼鏡として使う方法が便利です。