【70代女性】白内障手術後の遠近両用眼鏡「片眼のみ白内障手術」 

片眼ずつ見ると、色合いが違って見える事もある
 
 
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白内障の手術は必ずしも両眼行うとは限りません。片眼の白濁が酷く、もう一方の眼に白内障は殆どないという人は大勢います。このような場合は片眼のみ手術となります。濁った水晶体に換わって新しく入る水晶体は一切の曇りもなく、綺麗な真新しいレンズです。

手術を行っていない方の眼は生来からのレンズ(水晶体)で、人の眼の中にある水晶体も経年変化によってくすんできます。そのため白い壁等を見た時に手術をした方の眼と、手術をしていない方の眼では色味が違って見えます。眼科で視力検査をする際に、白い視力表を見てその事をおっしゃる患者さんはけっこう居るものです。両眼ともに人工水晶体(眼内レンズ)が入れば同じ色味になります。

 
ずっと遠近両用を使って来た人は、同じものを
 
 
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(Ⅰ)片眼の手術後であっても両眼の手術後であっても、術前から遠近両用レンズを使っていた人は今までと同じ構造のレンズの方が使い易いです。

 point! 

(Ⅱ)眼科にて術後、「遠くが見えるようになったので老眼鏡だけでいいですよ。」と言われても、長年に渡って眼鏡をかけていた人にとって裸眼は意外に抵抗があります。特に遠近両用を使ってきた人は単体の老眼鏡を使った事がない人もいます。
遠用度数の部分を「±0.00」、近用度数の部分に「老眼」が入るようにした遠近両用レンズも作成可能です。

 
 
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遠近両用レンズは、老眼が強くなると視野が狭くなるという特徴があります。白内障の手術をする頃は高齢に達してくるのが一般的。視野の広い設計の遠近両用レンズをおすすめします。
 
 
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作成眼鏡
【右】sph+0.50D
ADD+3.00
【左】sph+0.75D cyl-1.00D Ax50°「IOL」
ADD+3.00

フレームの上下幅はこのくらいが理想です。歩きやすい遠近両用眼鏡が出来上がります。