フレームのサイズというのは、度数が強くなればなる程に重要です。眼鏡を購入する際は、まず先に顔の幅に合わせようと思いがちになります。顔の大小ではなく眼鏡は装用者の瞳孔間距離を基にフレームサイズが決まって行くものです。昔からそのように考えられています。現代のような薄型レンズもない時代に、眼の悪い人も快適に装用する事が出来るにはどのようにすれば良いのかを先ず第一番目に考えていたからです。このような順序に変化が生じて来たのには、度数が殆ど必要ない人もファッション感覚で使用するようになった風潮等が強く影響しているものと思われます。
反対に近視が-1.00D前後の弱い度数は、1㎝程度レンズを動かしてもさほど像が揺れず、見え方に変化が起きません。【フレームの大きさ】【レンズと角膜の距離間(眼とレンズの隙間)】【眼鏡をかけた時のレンズ傾斜角度】これらのフレームフィッティングが、眼鏡の見え方を大きく左右してしまうのは-4.00D以上の中等度近視からなのです。
※『起床してから就寝まで眼鏡を装用しなければ生活に支障をきたす人』や、『周囲の人よりも強い老眼鏡を使わないと文字がはっきり見えない』人の為に書いておりますので、それ以外の人は同じ事を行っても効果は見られませんから、世間一般的に公表されている選び方をして良いでしょう。
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御自身の適正サイズを決める為に必要な事(※度数が強い人ほど重要です。)
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フレームの「レンズ幅」と「鼻幅」を足した数値が、自分の瞳孔間距離に10mmを足した数値以上にならない事!
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①のフレームは、レンズ幅が52mmで鼻幅が17mmで数値を足すと69mmになります。
②のフレームは、レンズ幅が47mmで鼻幅が17mmで数値を足すと64mmになります。
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御自身の瞳孔間距離が57.0mmだとすると、「レンズ幅 + ブリッジ幅」の合計値が67.0mm以内のフレームが理想的なサイズとなります。レンズ幅「47mm」+ブリッジ幅「17mm」= 64.0mmは、適正サイズとなりますが、「52mm」+「17mm」= 69.0mmのフレームは、大き過ぎるサイズとなります。
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①と②のフレームで同じ度数のレンズを削ると・・(近視の場合)
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レンズは、光学中心を瞳に合わせて研磨されます。大きいフレームをかけると、瞳から枠の鼻側までの距離よりも耳側までの距離の方が大きくなるので、レンズの端の方まで使います。その結果、縁が厚いレンズになります。
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フレームサイズが小さくなると、瞳から鼻側と耳側の距離が同じくらいになるので、特に耳側はレンズの端の方まで使わなくて済みます。端の厚い部分を切り落とせるので研磨後は薄くなります。
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