ミドルクラス遠近両用
屈折率1.60内面非球面設計

■ルティーナレゾナスHX

屈折率1.60内面累進・内面非球面設計
 
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 特殊コーティング【ルティーナ】 

 
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【中等度以下の近視・遠視の人向け】
High class lineであるレゾナスX(テン)の下に位置するMiddle classの高屈折率遠近両用レンズです。レンズの内側に度数面を作る設計を「内面累進設計」と言い、利点は度数面が眼に近くなっているので視野が広く装用感が良くなります。欠点としては、度数が強いとレンズの湾曲が目立ってくる事です。乱視が±2.00D以上の人や、近視・遠視が±4.00D以上は厚くなりやすい傾向にありますので、比較的軽度の人に使っていただくのが理想と言えます。

UVカット及びBluelightカットの特殊コーティング「ルティーナ」は、通常の生活はもちろん、白内障を手術した眼も保護するコーティングです。

 
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タイプ
累進多焦点レンズ
設計
内面累進・内面非球面設計
素材
プラスチック
屈折率
1.60
アッベ数
42
透過率
98%以上
UVカット
標準装備
コーティング
反射防止+撥水コート



 
 

レンズの3大要素「屈折率」「逆分散率」「比重」

 

◆屈折率
プラスチックレンズとガラスレンズを含め、1.60、1.67、1.70、1.76、1.80、1.90というように数値別に分けて販売されます。「薄くなるレンズ = 屈折率が高い」と言う考え方で問題ありません。
 
◆逆分散率(アッベ数)
 
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光は本来、同時に到達するものですが、レンズ等の物質を通過した時に、短い波長ほど大きく屈折し、長い波長ほど小さく屈折します。その為、到達点が変わるので滲みを生じます。この滲みの事を色収差と呼びます。色収差の度合いを示す数値が「逆分散率(アッベ数)」です。色収差が大きいもの程、アッベ数は小さくなり、色収差が小さいもの程、アッベ数は大きな数値となります。

★度数が強くて厚くなる程、レンズの屈折率が高くなる程、色収差は起こりやすくなります。強い度数に「低屈折率のレンズを使用」または「高屈折率のレンズを使用」、弱い度数に「高屈折率のレンズを使用」する事です。

度数が弱いのに過度な高屈折率レンズは必要ありませんが、度数が強い人に低屈折率のレンズも使用しません。度数が強い人には低屈折率のレンズは厚くなるから、薄くするには高屈折率が必要です。しかし、色収差の大きいものになってしまう。という矛盾が眼鏡には生じるのです。レンズというのは、「薄ければ薄い程に良いレンズだ!」という事ではないと言う事です。

眼鏡は光の屈折を目的としている為、色収差を全く無くす事は出来ませんが、出来るだけ色収差の少ない素材をレンズに用います。そして過度に度数を強めずに可能な限り度数を下げ、少しでも低屈折率のレンズを使用し、高屈折率のレンズを使用する場合は、口径が大きい程に色収差も大きくなるので、出来るだけレンズ口径が少しでも小さくて済むようなフレームサイズを提案するといった対策が必要なのです。

 
◆比重
「プラスチックレンズ = 軽い」プラスチックレンズの屈折率は、1.60、1.67、1.70、1.76が主流です。屈折率が高い程に薄くなります。ただし、僅か数グラムですがいちばん薄くなるレンズは、その下のグレードのレンズよりも重くなります。1.76は1.70よりも薄くなりますが重くなります。これは同じ形状同士で比較した場合ですので、大きいフレームで1.70のレンズを使い、小さなフレームで1.76のレンズを使った場合では、1.76のレンズの方が軽いですから、プラスチックレンズの比重についてはさほど気にする必要はありません。

「ガラスレンズ = 重い」1.60、1.80、1.90という屈折率がガラスレンズです。重くて割れやすいと言われるガラスレンズは敬遠されがちですが、年数を経ても形状が変形しない為に光学的に優れます。特に1.60のタイプは0.00D ~-3.00D辺りまでならばとても軽く、ガラスだと思えない程です。同じ度数でもガラスレンズはプラスチックレンズよりも薄く仕上りますから、色収差も小さくなります。強度近視の人に使う1.80、1.90の高屈折率レンズは薄く仕上りますが重いです。ただし、同じ度数で高屈折率のプラスチックレンズを使った場合、軽いですがガラスより厚くなりますから色収差が大きくなります。