不同視とは、
近視性不同視
近視が多い日本人には学生にも大人にも多く、遺伝が要因となる近視の眼に見られます。基本的な眼鏡の合わせ方としては、近視が弱い方の眼が遠くを見る役目を果たすように合わせ、近視が強い方の眼は近くを見る役目を果たすように合わせます。近視が強い方の眼は必要以上に度数を強くせず、読書が充分に可能などの「用事が足りる程度」に留めておいた方が両眼視で歩行の妨げになりません。 ※近視が強い方の眼が優位眼(利き目)となっている事もあります。その場合はそちらの眼が遠くを見る為の眼になります。 |
【裸眼視力0.9】矯正しても-0.75D程度の弱い近視の眼は、普段から自然とこちらの方で遠くを見る習慣になっています。視力が良い眼というのは近くを見た時に網膜の後ろで焦点が結ばれます。矯正するとわずかでも度数が検出されるからと言って更に遠方が見えるように合わせてしまうと、近距離を見た時に裸眼の時よりも焦点が網膜の後ろで結ばれるので、今までとちょっと違う見え方になります。 生活に支障がない裸眼視力があれば無理に度数矯正をするのは控え、 plane(平面 ±0.00 )の方が今までと同じ感覚になります。老眼の年齢になると尚更plane(平面 ±0.00 )の方が手元が楽なので、『片眼は遠くを担当、片眼は近くを担当』というモノビジョンが自然に決まりやすくなります。 |
【裸眼視力0.1】0.1程度の裸眼視力は遠くが見えませんが、近くを見た時に網膜上で焦点が結ばれるので近距離の物や文字が眼から30cm ~ 35cmの所ではっきり見えます。近くを見る時は自然とこちらの眼を使う習慣がありますから、遠くが見えるように合わせ過ぎない事が重要。また、老眼の年齢になると眼鏡を外せば近くが丁度良く見えるのでこちらの眼が老眼鏡の代わりになる便利な眼です。『老眼だからと言われて遠近両用眼鏡を作ったが、手元は眼鏡を外して見ている』という役に立っていない遠近両用眼鏡を持っている人は以外に多く居るのです。近視が強い方の眼は、その眼の利点に合わせる必要があります。 |