ピント合わせのしくみ(正視の場合)
ピント合わせのしくみ(正視と遠視の違い)
学校検診でも「A」が多く、眼鏡が不要となる眼が多い この段階では子供も大人も裸眼視力が良い場合が多く、身体の不調が現れない限り、眼鏡処方を行わない場合が殆んどです。しかし、社会人ではデスクワークでのパソコン業務などで眼精疲労を引き起こしている時は、調節力を使って近距離にピントを合わせ続けている事が疲労の原因ですから、調節力を使わないような眼鏡を装用する必要があります。 |
調節性内斜視 / 潜伏性遠視に注意が必要な中等度遠視 この段階の遠視は幼児・小児が主な対象となって、眼鏡装用が必要かどうかを見極めなければいけない非常に難しい位置付けになります。小さい子供の場合は、特有の強い調節力を使って大きなピントのずれを補正している影響で、眼が内側に寄ってしまう調節性内斜視に注意が必要です。中学生でも一見に遠くも近くも良く見えてますが、調節麻痺剤を点眼して検査すると、とても強い遠視が検出される子がいます。普通の検眼では特別な問題がなくても、「小さい文字を見ていると頭が痛い」などの訴えがある場合、強い遠視が隠れている事があります。 【サイプレジン点眼薬を用います。】●遠視(子供の遠視と眼鏡矯正)を参照 |
この段階の遠視は幼児が主な対象となります。 就学前に見つかる事の多い強度の遠視です。強度遠視の眼は、物を見る力が不十分な状態となっていますから必ず眼鏡矯正を行わないと「弱視」になります。幼少期から弱視の治療として、身体の成長に連れて強い遠視が減っていくよう、治療の意味で眼鏡を装用します。眼の成長はとても早くて就学後には大人の眼球となりますから、治療が出来る期間は限られます。遠視治療を行わずに大人になってしまってからは何をしても視力は上がらず「弱視」のままとなってしまいます。 |
遠視(大人の遠視と眼鏡矯正) 遠視(子供の遠視と眼鏡矯正) |