【20代男性】不同視の矯正眼鏡 「学校用」と「家の中用」

裸眼視力が、右眼0.7(矯正度数sph-0.50D) 左眼0.1以下(矯正度数sph-3.00D)の不同視です。不同視の中でも日本人に一番多い「近視性不同視」です。自然と片眼は遠方を見る、もう片眼は近方を見るという眼の使い方になっており、両眼を同じ視力で固定した眼鏡を使いこなす事は困難です。

右眼の裸眼は2m範囲内までが見やすく、その先はぼやけます。対して左眼の裸眼は手元33cmまでが見やすく、その先はぼやけます。対象物に近付く程に近視が強い左眼の方が見やすく、離れる程に近視が弱い右眼の方が見やすいというように切り替わるのが不同視の特徴です。

眼は、片眼よりも両眼で物を見る方が疲れないのですが、不同視の場合は両眼の視力が同じになるよう眼鏡を作ってしまうと脳に入って来る像の大きさがちぐはぐになり、装用出来ない眼鏡になってしまいます。眼鏡を作る際は「左眼を合わせ過ぎない事」が重要で、用事が足りる程度の視力までとし、学校用の眼鏡を作ります。

近視がある程度進行すると、室内は弱い眼鏡の方が楽なので、学校用の眼鏡とは別に「家用の眼鏡」を作ります。この眼鏡については、右眼が持つ焦点距離はそのままの「度なし」で。近視が強い左眼の焦点距離を今の倍に伸ばして70cm程にして、極端に物に近付かなくても距離を保って周囲が見やすい眼鏡にします。

不同視table

不同視の分類は4つ
近視性不同視 遠視性不同視
雑性不同視(両眼の屈折状態の性質が異なる) 乱視性不同視
順応できるレンズの左右差
小児 3.00D~4.00Dも可能
成人 2.00Dまでが原則(個人差あり)
高齢の場合 1.00Dが理想

焦点距離table

目が持つ度数 -0.50D -1.00D -1.50D -2.00D -2.50D
焦点距離 200cm 100cm 66.5cm 50cm 40cm
目が持つ度数 -3.00D -3.50D -4.00D -5.00D -5.50D
焦点距離 33cm 28.5cm 22cm 20cm 18cm


学校用の眼鏡

 
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裸眼視力は、【右眼0.7】【左眼0.1以下(0.09)】
学校用の眼鏡は、【右眼1.0】【左眼0.6】の視力に合わせてあります。
【右眼】sph-0.50D
【左眼】sph-3.00D



 

家の中用の眼鏡

 
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家の中用の眼鏡は、【右眼0.7】 【左眼0.3)】の視力に合わせてあります。これには、印の所が楽に見えるようにするためです。
【右眼】sph±0.00D
【左眼】sph-1.50D