乱視性不同視

左右の乱視に大きな差がある眼も不同視です。

 

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湾曲している角膜面の縦・横・斜めの全てが均一のカーブならば乱視が発生ぜず、正面から見ると綺麗な円形面の角膜面になっています。この角膜に外から光が入ると眼の中で焦点は一つ結ばれます。乱視が発生する角膜とは角膜面が円形面になっていない角膜です。この角膜に外から光が入ると、眼の中で焦点が2つ結ばれて乱れた像が網膜に届くので「乱視」と言われます。乱視は、近視・遠視・正視、全ての眼に属します。乱視性不同視とは、矯正された乱視の度数の差が左右で2.00D以上ある眼の事を言い、眼の中の焦点は右眼と左眼では大きく異なります。

眼の中で結ばれる2つの焦点の違いで、名称が5つあります。
1つが正視の焦点で、1つが近視の焦点の場合は、「近視性単性乱視」
1つが正視の焦点で、1つが遠視の焦点の場合は、「遠視性単性乱視」
2つ共が近視の焦点の場合は、「近視性乱視」
2つ共が遠視の焦点の場合は、「遠視性乱視」
1つが遠視の焦点で、1つが近視の焦点の場合は、「混合性乱視」



 

乱視が発生する角膜形状と名称

 

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◆角膜面の縦・横・斜めのうち、縦方向のカーブが強ければ横方向のカーブは弱くなって楕円形となります。これを【直乱視(ちょくらんし)の角膜】と言います。
 
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◆横方向のカーブが強ければ縦方向のカーブは弱くなり、楕円形を立てたようになります。これを【倒乱視(とうらんし)の角膜】と言います。
 
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◆また、45度(135度)方向の斜めカーブが強くなれば、135度(45度)の斜めカーブが弱くなって楕円形を斜めにした形となります。これを【斜乱視(しゃらんし)の角膜】と言います。
 
 
眼鏡合わせのPoint!

乱視性不同視は、両眼の乱視を矯正した度数の差が2.00D以上ある眼の事を言います。乱視が強い方の眼は見え方が悪いので近視や遠視を矯正しただけでは目的の視力にはなりません。乱視が強い方の眼は乱視矯正を強めに行います。
乱視が弱い方の眼は、近視や遠視が悪い視力の原因となっている事が殆んどなので、近視や遠視の矯正を行うだけで目的の視力を達成する事が多いです。その場合は無理に乱視の矯正は行わずに極力弱くするか、または省いた方が両眼で見た時の装用感が良くなります。弱く矯正する場合も、省く場合も、眼鏡で合わせる乱視の度数の差は、左右で2.00D以内に留めておくのがポイントです。