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検眼枠の瞳孔間距離は「2」で割れる数値になっています。眼鏡処方箋の作成において両眼の瞳孔間距離が必要な人と、片眼しか見えずに片眼の瞳孔間距離の記載で良い人がいるからです。
瞳孔間距離を測定すると、人の眼の瞳孔間距離は必ずしも62.0mmや58.0mmのように、切りの良い数値なるとは限らず62.5mmや58.5mmになる人もいます。その場合、62.5mmや58.5mmの人が近視なら63.0mmや59.0mmというように広く記載し、62.5mmや58.5mmの人が遠視なら62.0mmや58.0mmというように狭く記載して問題ありません。「近視は広い方が具合が良い」「遠視は狭い方が具合が良い」とする理由が眼球の特徴にあるからです。
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「近視」の眼は、外斜視の傾向がある
「近視」の眼の特徴として、物を見ていない時に眼球が自然と外側を向きやすい外斜視傾向が、子供にも大人にもあります。または、極端に視力の悪い眼鏡を使い続けていてもその傾向が現れます。その為、眼鏡にプリズム内方の作用が働いていると具合が良く、眼鏡の瞳孔間距離が実際よりも広い数値になっているとむしろ具合が良いと言えます。画像のように、マイナス(凹)レンズの中心(焦点ポイント)を外側に動かすと、プリズム内方になります。中心は外側に移動するので瞳孔間距離は広くなります。
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「遠視」の眼は過度な調節と、高齢になると内側に寄せづらい
「遠視」の眼の特徴として、低年齢では近距離を見る時の過度な調節により、眼球が自然と内側を向きやすい内斜視傾向があります。また、高齢になると眼球運動が鈍って眼を内側に寄せにくくなる傾向も現れる事から、レンズの中心が狭くなっていてプリズム内方の作用が働いていると具合が良く、眼鏡の瞳孔間距離が実際よりも狭い数値になっているとむしろ具合が良いと言えます。画像のように、プラス(凸)レンズの中心(焦点ポイント)を内側に動かすと、プリズム内方になります。中心は内側に移動するので瞳孔間距離は狭くなります。
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